ぶさいくミカンとは


‐ 2010年の冬。農薬をほとんど使わないおかげでお世辞にも見かけは良くはない。
だけども中の果肉はとても美しく、それでいてバツグンに美味しい。
そんなわが家の自慢のミカンたちをもっと多くの方へ届けたい。
そう思った私はそのミカンたちを「ぶさいくミカン」と名付けました ‐

ぶさいくミカンとは、けっして二級品等ではなく、
当園イチオシのミカンたちのことです。
基本的に農薬散布を行っていないので不細工になってしまうのですが、
このみかんたちが実に美味しいのです。
品種によっては贈答目的の見た目のよいみかんもご用意できますが、
レギュラー商品はこの「ぶさいくミカン」となります。
(防除に使用する薬剤は殺虫・殺菌などがありますが、共に見た目にも大きく影響を与えます)

勘違いされる事もよくあるのですが、私たちは農薬を否定しているわけではございません。
薬剤の中には数ある害から農作物を守るために、必要性の高いものもございます。
また最近の農薬・除草剤は薬害の少ないものもございますし、薬剤を使用しないと安全かというと、そういうわけでもございません。
これは今までの品種改良の歴史とも深い関わりがあり、簡単に語れるものでもなく、
白か黒か、マルかバツかという問題でもございません。

ただ、わたしたちは可能な限り使用しないことをコンセプトにしております。

近年、海外の先進国をはじめとして有機栽培の野菜や果物のニーズが非常に高まっており、今後も盛り上がっていくものと思われます。 その人気の理由はやはり美味しいからだと思うのですが、わたしたちは美味しさを一番左右するのは適切な時期に収穫、そして食べることだと思っております。
味に関して言えば適切な手入れ、適切な時期さえおさえれば、本当は薬品類の使用不使用は微々たる違いなのかもしれません。(※圃場の位置、土壌の養分やバランスなどは味を決めるとても重要なファクターです)

しかしわたしたちは自分たちが作ったみかんの味に自信があるのです。
わたしたちのみかん作りの根底にあるもの。
それは全国にあるたくさんのみかん屋さんの中から私たちのみかんを選んでいただけるのなら、私たちにしか作れない美味しいみかんを作り、そして召し上がっていただきたい。
そういう思いから今日も畑に向かっています。