ぶさいくワインとは


- ぶさいくワインは、右田柑橘が栽培する自然“思考”(※)ミカン「ぶさいくミカン」を100%原料に使用したこだわりのみかんワインとして、 天水町のミカン農家の情熱と熊本ワインの醸造家の技術、 そしてプロジェクトに共感していただいた支援者の方々のご協力で誕生しました -

右田柑橘


【参考URL】クラウドファンディング
「熊本発!こだわりのミカンで日本一のナチュラルみかんワインを!」


ぶさいくワインは、生産者自身が夢みてつくった、これまでにないタイプのみかんワインです。
中味で勝負するぶさいくミカンは先述しましたように(※ぶさいくミカンとは)決して二級品などではありません。
ただわたしたちのみかんは、樹上で完熟させる事を目指している以上、輸送のことまでを考慮すると生果の食べ頃のピークは非常に短く、生産したミカン全てをお客様に届けることはできません。
しかし輸送に耐えられない樹上完熟のみかんこそ、美味しさの詰まった最高の加工原料としての可能性を秘めていました。

この子たちにもう一度命を、との願いとともに新しい挑戦に乗り出します。
2017年のことでした。
そしてつくるからには、これまでにないものを目指そうと試行錯誤を重ねます。

わたしたちがみかんワインを造る上で最初に掲げた目標のひとつ「畑で収穫されたミカンの新鮮さをそのままボトルに閉じ込める」ために製造工程でいくつもの工夫を凝らしています。その工程からみるぶさいくワインの主な特徴として、

●生詰ワインである
生産から瓶詰めまで一貫して右田柑橘と熊本ワインが共同で製造しており、綿密なスケジュール調整により製造過程で輸送を必要としながらも、一切の加熱処理を行うことなくミカン本来の新鮮さをボトルに閉じ込めています。

●低温で発酵
通常よりも低い温度で酵母菌に仕事をさせることでそのポテンシャルを引き出し特徴ある香りを実現しています。特に若い段階での個性的な香りはこの低温発酵によるところが大きいです。

●皮ごと搾汁している
原料になるぶさいくミカンはほぼ無農薬(使用しているのは冬期のマシン油のみ)のため、皮ごとまるごと搾ることができます。この皮の中にも柑橘らしさを引き出すための天然の精油などが含まれています。これもぶさいくワインの味、柑橘らしさを特徴づける大きなファクターとなっています。(油分は本来醸造を困難にしますが熊本ワインの長年培った技術でそれを可能にしています) 

私たちは原料の持つ特性を活かしてその良さを引き出すことに注力して製造しています。目指すのはよりミカンらしく、そしてここにしかない味わいです。


ちょっと変わった名前をつけられた、農家のつくるみかんワイン。

口に含むとほんのり甘酸っぱい、スッキリとした上品な飲み口。

「こんなワイン見つけたよ!一緒に開けよう!」

「お祝いに。いつもありがとう」

「今日は特別な日だから、これを開けようか?」

みなさまのかけがえのない時間に、このワインを傍においていただけたら

もうそれだけで、わたしたちもこの子達も、この上ないよろこびなのです。



【環境への配慮/ぶさいくワインのエチケットについて】
ぶさいくワインのエチケット(ラベル)は、耐水性に優れ、環境に配慮した「ユポ紙」を使用しています。パルプを使わず、森と水を守ります。
ユポ紙の主原料は、燃やしても有害物質を発生させない水素と炭素の合成樹脂ポリプロピレンです。「ユポ」は㈱ユポ・コーポレーションの登録商標です。


※記事によっては志向、指向と書くこともありますが、ラベル裏面では「思考」としています。
右田柑橘では日々、生産製造の過程の中で非常にたくさんの「思考」をしています。
元々は開発時の伝達ミスでしたが、これを見たデザイナーさんが「思考も面白い」と言った事からあえてそのままに。
言葉というプロトコルの大切さも承知していますが、わたしたちは従来の概念に囚われない自由な発想で、ものづくりに取り組んでいます。