こんにちは。右田です。
つい先日から豊福(とよふく)の出荷もはじまっています。
毎年、日南一号とほぼ同時期にスタートする豊福ですが、日南一号とはまた違う味わいを持つミカンで、濃厚な味と表現されることが多いです。
豊福も、肥のあかりと同様に熊本県で生まれた品種で、大浦早生×パーソンブラウンの掛け合わせで生まれました。
温州ミカン×スイートオレンジとの掛け合わせといったところも、肥のあかりと似ていますね。
オレンジには独特のオレンジ香に強い甘味を持つものも多く、温州ミカンとうまく掛け合わせると、良いとこどりのミカンが生まれるのでしょうか。
難しい話はさておき、豊福早生の大きな特徴はその高い糖度。完熟させると13度も珍しくないと言われていて、極早生の中では特に甘いミカンとなります。
樹勢はそこそこ強い、とは言われていますが、当園の他の品種に比べるとやや弱め。
そこまで樹高は高くならない印象で、栽培管理や収穫はしやすく、ミカン狩りでも人気の品種です。
そして、ぶさいくワインの主原料にもなっています。2017、2018ではその半分以上が豊福でした。これも美味しさの理由です。
濃い果汁があってのぶさいくワイン。
ワイン造りには高い糖度が必要です。
熊本特産の 濃厚な ごくわせミカン。
ここにしかない味があります。
ミカンが好きな方はこれを逃す手はありません。ぜひお試しください!
右田でした。