ワインを造ろうと思ったきっかけの話 #1

(過去にSNSに投稿した内容を再編集して掲載しています)

語学留学という名目のもとギターケースを背負って1人旅立ちます。

この頃の私は無鉄砲や夢見がちといってしまえばそれまでですが、挫折を味わうのと同時に世界の広さを知りました。

まだこの頃は、なにごとも比較する事でしか測れませんでしたが、本当に目新しいものとそうでないかもしれないものとの違いに気づけたのは、とても貴重な経験だったと思います。

この日、友人とマウンテンバイクとボートを駆って未開の地の温泉を目指し冒険するのですが、

途中で冬眠から目覚めた熊と遭遇し、九死に一生を得るのでした。

熊撃退スプレーひとつではさすがに心もとなかったです。

帰り道に食べたブルーベリーベーグルの味は一生忘れられません。

この日の湖は凪いでいて穏やかな水辺でした。
朝方の霧も晴れ、特に夕方は美しかった。
偶然に偶然を重ねてそこにいたはずなのに、自身の存在が際立ちしっくりするあの感覚は、今でも忘れられない。

また余談ですが、別の日に同じボートで太平洋に出たことがあります。

その日はホットスプリングス○○○(秘境なので名前は明かせません)というところを目指して旅していたんですが、

途中波が荒くなってきて、葛飾北斎の絵みたいになってきたときは流石に笑いが出てきました。

またその中をカヤックで進むネイティブ(先住民)の方々。

たまにクジラが浮上してくるから、念のために転覆に備えるようにと注意された時はなんの冗談かと思いました。笑

本当に素晴らしい経験でした。

今でもあの日々は脳裏に焼き付いています。

つづく

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