おはようございます。
右田です。
先日、熊本日日新聞の朝刊に掲載していただきました、ぶさいくワインスパークリング。
取組の内容も非常にわかりやすく記事にしていただいていて、反響もありました。
私たちがワイン造りに取り組んだきっかけは、みかんワインをつくりたいという夢ももちろんありましたが、
なによりもお客様へお届けできないみかんたちを、どうにかしてあげたかった。
その気持ちが一番でした。
当園のぶさいくミカンたちは、通常の流通とは違い、ギリギリまで木で熟し、お届けすることでその美味しさを引き出しています。
本来、農産物は輸送に耐えるために、やや早採りし、出荷します。
しかしやっぱり、それでは本来の味は楽しめません。
例えば、旅行先で本物の味に出会って感動することってありますよね。
それは、その地で食することができるから。
それらを皆様の元へと届けたいのです。
これはいち生産者としての願いです。
ただ、それはもろ刃の剣でもあります。
出荷できる量が限られてくるのはもちろん、
どうしても輸送に耐えられない、「熟しすぎてしまったみかん」が出てきてしまいます。
今この場で、食べたら一番美味しいみかんですね。
その子たちにもう一度、命を吹き込み、
時間を止めてしまう魔法が「ぶさいくワイン」なんです。
もちろん、手間暇、コスト、たくさんかかってしまいますので、そんなに簡単なことでもありません。
でも、新しく生まれたこの味わい。その個性と可能性をこれからも育てていきたいと思っています。
そしてなにより、美味しいといってくださるそのお声が原動力です。
2019は、2018でいただいたお客様からの声を吸い上げ、また新たな試みも含ませています。
同じものは二度と作れないワイン造り。
成功も失敗もあるワイン造り。
今この時間とともに、一緒に共有させていただけたら幸いです。
そしてもうすぐ2020年の仕込みもはじまります。
さて、今日は晴れ。ご注文分の収穫にいってまいります♪
右田でした。